税関・通関の基礎知識

税関・通関の基礎知識

通関士の試験とその対策を学ぶ前に、税関についての基礎知識を理解しておくことは大切です。通関士の試験で問われる出題内容は、合格後、通関士として行う実務と大きくリンクしているからです。

通関士の試験対策で学習する各種の法律は通関士が携わる通関業務には欠かせないものばかりです。だから税関についての基礎知識、そしてそのなかでの通関士の位置づけがわかると、無味乾燥に思える法律科目もグンと身近に感じながら勉強できるようになります。

海外旅行をする時に、空港で誰もが経験する税関検査。あの検査は、海外から持ち帰ったお土産から税金を徴収するだけが目的ではありません。
どこの国にもあるその固有の文化や保健、衛生などの社会環境。また経済的側面から税制も各国によって異なっており、そこには各種の規制があります。
「通関」とは貨物の輸出入者に対して、この規制に対する義務を課すことをいいます。
そしてこの義務を検閲する関所が「税関」です。

税関は大蔵省が管轄する組織です。個人や団体、企業等が輸入する商品に対して関税や消費税などの税金の徴収を行うこと。また輸出入の手続き(通関)が正しく行われるための監督・指導をする機関が税関であり、その業務を実際に行うのが通関業者です。

税関が行う主な業務は以下の通りです。

(1)輸出入される貨物の通関業務
(2)関税・消費税などの徴収
(3)密輸などの取締り
(4)保税地域(指定された倉庫など)の管理ほか
(5)貿易統計の作成・発表

通関業者は、空港や港の近くに営業所を設けています。そしてそれぞれの営業所には一人以上の通関士を置くことが義務づけられています。

通関士が税関をサポートするのは上記業務のうち、特に(1)~(3)です。
(1)輸出入される貨物の通関業務を、輸出入者に変わり迅速かつ正確に行う。そのためには、試験科目のひとつ「通関実務」に精通している必要があります。

そして通関実務を手際よく進めるために、(2)関税や消費税などの知識が欠かせません。またその品物は日本に流通させてよいかどうかの判断も必要になります((3)密輸などの取締り)。
そうした業務遂行を支えまた判断の基準となるのが、「関税法」、「関税定率法」、「関税暫定措置法」、「NACCS特例法」、「ATA条約の実施に伴う特例法」などの種々の法令科目です。

以下のページでは、通関士試験の骨子をなすこれらの法令科目を詳しく見ていきます。
みなさんの試験対策に、ぜひお役立てください。

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